入れ歯の基礎知識 - 中垣歯科医院

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入れ歯とは

毎日何気なく使っている歯は、食べものをしっかり咀嚼することをはじめとして健康の維持にとても重要な役割を果たしています。
歯は1本でも失ってしまうと健康的な食生活を送ることができなくなるだけでなく、噛み合わせの乱れを引き起こして頭痛や肩こりなどの原因になるなど、全身に悪影響を及ぼしてしまうのです。
歯周病や怪我などが原因で不幸にも歯を失ってしまった場合は、入れ歯などによって機能を回復させる必要があります。
歯のない状態を放置しておかず、お口の状態に合った入れ歯治療を受けるようにしましょう。

入れ歯とは

失った歯の機能を回復させる治療法としては、入れ歯が一般的に用いられています。近年の入れ歯治療では、
新しい材料や治療法が開発されたり考案されたりしているため、インプラントと比較しても遜色のない見た目の美しさや機能を持つ入れ歯ができます。
入れ歯は大きく2種類に分けることができます。

部分入れ歯

1～数本の歯を失った場合に用いられる入れ歯です。保険が適用できるものは安価にすみ、
自費の場合は高額にはなりますが多くの材料から選ぶことが可能になり、機能性と審美性を兼ね備えた入れ歯の製作が可能です。

総入れ歯

すべての歯を失ってしまった場合に用いられる入れ歯です。部分入れ歯同様、保険が適用できるものと自費によるものがあります。
自費の場合は、より自然な見た目で噛み心地に優れ、装着時の違和感も少ない入れ歯が可能になります。

入れ歯のメリット

1.外科手術が不要

入れ歯治療は手術の必要がないため、身体に他の疾患をお持ちの方や高齢者の方など、ほとんどの患者様でも治療を行うことができます。
2.保険が使用できる

入れ歯の中には保険が適用できるものがあり、治療費を安価に抑えることが可能です。
3.料金を抑えられる

自費診療の場合でもインプラントによる治療と比較すると、数本の場合の治療費は同程度、すべての歯の場合はかなり治療費を抑えることが可能です。
4.治療期間が短い

歯周病など他の治療の必要がなければ、入れ歯の平均的な治療期間は約1ヶ月～1ヶ月半ほどで、インプラント治療と比較すると治療期間や通院回数が少なくすみます。
5.メンテナンスが容易

入れ歯は脱着が可能なため、高齢の方でもブラッシングなどのお手入れが容易です。また、歯科医院での定期的なメンテナンスも、患者様の身体へ負担をかけることなく行えます。

床の面積による負担と違和感の違い

入れ歯の床の大きさによって、違和感の感じ方や歯にかかる負担に違いがあります。大きさは残っている歯の本数や、支える骨の量によって決めます。

床の大きさ		違和感	歯にかかる負担
	大	大きい	小さい
	小	小さい	大きい

保険診療と自費診療の違い

入れ歯には保険が適用できるものと自費になるものがありますが、それぞれの治療の入れ歯をご紹介します。
美しい見た目や自然な噛み応えなど精度の高い入れ歯をお望みの患者様は、多くの素材や器具から選択できる自費診療の入れ歯をお勧めします。

	自費治療の入れ歯	保険治療の入れ歯
使用できる素材	さまざまな種類の素材から選ぶことができる。	使える素材が限られる。
外見	天然歯と同じような色、質感を再現できる。	素材が限定されているため、全体のバランスが乱れることがある。
強度	十分な強度を追求できる。	ある程度十分な強度をもつ。
床部分	薄く作れることで装着時の違和感が少なく、食べものの温度や味が伝わりやすい。	厚みがあり、装着時に違和感を覚えることが多い。
固定方法	多くの方法から選択できる	単純な装着
使用感	細かい調整が可能なため、自然な装着感や十分な噛み心地が得られる。	装着時には多少違和感を覚えることがあり、十分な噛み心地が得られない場合もある。